国内最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営する株式会社トラストバンク(本社:東京都品川区、代表取締役:川村憲一、以下「トラストバンク」)は、本日2月17日、全国の20歳以上1,566人を対象とした、『ふるさと納税の確定申告に関する実態・意識調査』の結果を発表しました。
2025年2月17日(月)より、確定申告が開始されます。ふるさと納税は、寄付額のうち2,000円を超える部分については、申請を行うことで寄附金控除を受けることができますが、申請には「ワンストップ特例制度」の利用または「確定申告」での手続きが必要です。今回の調査では、確定申告に対する実態や意識について明らかにすることで、ふるさと納税や寄附金控除への理解を促進することを目的としています。
◆ 3人に1人は「寄附金控除に手続きが必要なことを知らない」と回答。 職業ごとで認知度に差も
寄附金控除を受けるためには「ワンストップ特例制度」か「確定申告」での手続きが必要であることを知っているか尋ねると、全体では65.3%の人が「知っている」と回答。職業別にみると、公務員は92.0%が制度を「知っている」と回答した一方、自営業では「知らない」と回答した人が半数を超え、職業ごとで認知度の差がみられた。
◆ 控除手続きの必要性を認知し、かつ、ふるさと納税を活用していても、4人に1人は「寄附金控除を受けたことがない」
寄附金控除を受けるために手続きが必要と知っている人に、過去にふるさと納税をしたことで寄附金控除を受けたことがあるかを尋ねると、ふるさと納税をしたことがないと答えた人を除き、4人に1人(25.2%)は寄附金控除を受けたことがないことがわかった。受けなかった理由は多い順に「手続きの仕方を知らない」(39.8%)、「手続きが面倒だから」(34.0%)。
◆ 60代以上は7割が確定申告で手続き。その他の年代は「ワンストップ特例制度」活用が広がる
寄附金控除を受けるための手続きについては、「ワンストップ特例制度」が42.6%、「確定申告」が38.7%とほぼ同程度の割合に。年代別でみると、20~50代はワンストップ特例制度を活用する人の方が多いが、60代以上は70.0%が確定申告で手続きをしていると回答。
◆ 若い人ほど初めての手続きは難しく、20代は7割以上が「難しかった」と回答
初めての手続きの難易度について、半数以上の52.4%の人は「簡単だった」と回答。一方、年代別でみると年代が下がるほど「難しかった」と回答する割合が増え、20代では71.4%となった。手続きで時間がかかる・面倒な作業でみてみると、多い順に「確定申告のやり方について調べること」(39.0%)、「寄附金受領証明書を集めること」(28.5%)だった。
【調査名:「ふるさと納税の確定申告に関する実態・意識調査」】(トラストバンク調査)
方法:インターネット調査/期間:2025年1月29日~2月3日
対象:全国に住む20歳以上1,566名
※特に断りがない場合、n=1,566で結果を示しています
※グラフでは小数点第1位を四捨五入しているため、合計が100%にならないことがあります
◆ ふるさと納税をして、寄附金控除を受けるためには「ワンストップ特例制度」か「確定申告」での手続きが必要であることを知っているか尋ねると、全体では65.3%の人が「知っている」と回答。
◆ 職業別でみると、公務員は92.0%、会社員(事務系)では77.6%が知っているものの、自営業は「知らない」と回答した人が53.8%と半数を超えており、職業ごとで認知度に差がみられた。
◆ 寄附金控除を受けるために手続きが必要と知っている人に、過去にふるさと納税をしたことで寄附金控除を受けたことがあるかを尋ねると、ふるさと納税をしたことがないと答えた人を除き、4人に1人にあたる25.2%の人は「寄附金控除を受けたことがない」と回答。
◆ 寄附金控除を受けない、または受けなかった理由は、多い順に「手続きの仕方を知らない」(39.8%)、「手続きが面倒だから」(34.0%)と、寄附金控除の仕組みや手続き方法への認知が広がっていないことや、確定申告などに対する難しそうというイメージが影響していると考えられる。
◆ 過去に寄附金控除を受けるために行った手続きの方法を尋ねると、全体では「ワンストップ特例制度」が42.6%、「確定申告」が38.7%とほぼ同程度の割合になった。
◆ 年代別でみると、20~50代は、確定申告よりもワンストップ特例制度を利用する人の方が多いものの、60代以上は、ワンストップ特例制度を利用した人は27.1%にとどまり、70.0%が確定申告で手続きをしていることがわかった。
◆ 確定申告をする際の申告方法について尋ねると、多い順に「インターネット」(63.9%)、「税務署」(33.4%)、「郵送」(19.6%)となった。
◆ 初めての手続きの難易度について、半数以上(52.4%)の人は簡単だった(「すごく簡単」「簡単」「やや簡単」)と回答。
◆ 年代別でみると、難しかった(「すごく難しい」「難しい」「やや難しい」)と答えた割合は、20代(71.4%)、30代(55.0%)、40代(42.3%)、50代(34.2%)、60代以上(22.9%)と、若い世代ほど「難しかった」と回答する人が多くなった。
◆ 手続きを行う際に一番時間がかかった作業、または面倒だと感じた作業を尋ねると、多い順に「確定申告のやり方について調べること」(39.0%)、「寄附金受領証明書を集めること」(28.5%)、「確定申告書の作成」(15.3%)。年代別でみると20代のみ「寄附金受領証明書を集めること」(44.7%)が最も多かった。
ふるさと納税制度は開始から10年以上が経過し、近年では物価高対策として活用する人も増えています。しかし今回の調査では、寄附金控除を受けるための仕組みの認知度がまだ十分でないことが明らかになりました。
一方で、初めての手続きを振り返って「簡単だった」と答える人が半数を超えており、やってみると意外と難しくないが、なんとなく難しそう・面倒と感じている人が多いことが推測されます。また、近年は「ワンストップ特例制度」や「チョイススマート確定申告」などのように、インターネットで簡単に寄附金控除の手続きができる仕組みも増えていますので、昨年度分の申告漏れがないかご確認のうえ、期間内で確定申告ができるようご準備をいただければと思います。
伊藤 健作:2016年8月大学在学中に社員として入社。国内初のふるさと納税のリアル店舗「ふるさとチョイスCafé」の店長を務め、ふるさと納税セミナー講師など、地域の魅力を伝える店舗作り・イベント企画を担当。現在はふるさとチョイスのプラットフォームを活用したふるさと納税サイトOEM事業のマネージャー。新卒より地域創生に携わって8年、1万人超にふるさと納税を案内した経験を元にXにて発信中。Xアカウント:https://x.com/tb_k_itou