2024.04.10

NPO法人ORGANとトラストバンク、休眠預金を活用した地域事業者支援を通じて、伝統芸能「芸舞妓」の文化継承に取り組む教育事業を開始

~ 岐阜市特有の遊宴文化継承のため「岐阜伎芸学院」開校、4月13日に第一期生が入学 ~

NPO法人ORGAN(理事長:蒲勇介、以下「ORGAN」)と国内最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」( https://www.furusato-tax.jp/ )を企画・運営する、株式会社トラストバンク(本社:東京都品川区、代表取締役:川村憲一、以下「トラストバンク」)は、トラストバンクがORGANに助成した休眠預金を活用する地域事業者支援を通じて、伝統芸能「芸舞妓」の伝統文化継承を取り組む教育事業を開始します。その取り組みとして、高校生を遊宴文化の担い手として育成する専門スクール「岐阜伎芸学院」を岐阜県岐阜市に新たに開校し、第一期生が4月13日に入学いたします。

ORGANは、2023年にトラストバンクが休眠預金を活用して実施した「地域特産品及びサービス開発を実施するソーシャルビジネスの形成支援事業」での公募採択を受け、「長良川流域文化の未来を担う<和傘、舞妓>の学校づくり」事業(以下、本事業)を、助成元のトラストバンクの事業伴走支援のもと、2023年7月より開始しました。本事業にて、伝統芸能「芸舞妓」における学校形式での伝統文化継承の仕組みを形成し、今後将来に渡り若者が伝統文化を職業としながら継続的に働き続けられるよう、新たな市場・顧客開拓のための地域特産品及びサービスの開発に取り組んでいます。

岐阜市の花柳界は江戸・明治のころから、町衆・旦那衆に支えられ、昭和のはじめには500 名もの芸舞妓が活躍していました。岐阜の川では夏になると鵜飼いも行われており、鵜飼いと華やかな芸舞妓の舞を観覧しながらの船上での「船遊び」は「信長公のおもてなし」として岐阜でしか体験することのできない文化です。しかし、この岐阜ならではの遊宴文化は、後継者の育成や顧客獲得などの課題を抱えています。その状況を変える取り組みとして、今回、学校法人安達学園 中京高等学校の通信課程と連携し、高校生を遊宴文化の担い手として育成する専門スクール「岐阜伎芸学院」を開校します。本年度は新高校生1名を岐阜伎芸学院の第一期生として受け入れます。4月13日には伎芸に相応しい老舗料亭にて、先輩舞妓や地域の方々に見守られながら、華やかな入学式を挙行する予定です。

ORGANは、今後も岐阜伎芸学院の運営や資金調達、サービス開発のサポートを通じて、岐阜固有の地域性を醸成する伝統芸能の文化継承に貢献するとともに、このサポートノウハウを活用し、伝統工芸「岐阜和傘」等、岐阜の他伝統分野における文化継承のサポートを提供してまいります。

トラストバンクは、今後も休眠預金を活用した地域事業者支援を通じて、地域に根差した事業者の想いに伴走しながらポテンシャルを最大化させ、地域での“ヒト”・“モノ”・“コト”づくりのエコシステムを確立し、地域課題解決と地域経済活性化による「自立した持続可能な地域」を共創してまいります。

□■ 岐阜伎芸学院の概要 ■□

◆ 学校名: 岐阜伎芸学院
◆ 所在地:岐阜県岐阜市東高岩町27番地
◆ 開校日: 2024年4月13日
◆ 学校の理念・ミッション・ビジョン:
⮚ 理念:伝統を守り、未来を創る
⮚ ミッション:日本の伝統文化と芸舞妓の芸術を継承し、未来へとつなぐ
⮚ ビジョン:世界に誇れる日本の美の担い手を育成する
◆ 事業内容:遊宴文化および伎芸の発展と継承を図ることを目的とし、人材育成及び教育事業を行います。
◆ 学校公式ホームページURL:https://ousyusya.com

□■ 入学式の概要 ■□

◆ 日時: 2024年4月13日(土)11時00分~14時00分
⮚ 10時30分:受付開始
⮚ 11時00分:入学式開始
⮚ 12時15分:祝宴
⮚ 14時00分:終宴予定
◆ 会場: ぎふ水琴亭(岐阜県岐阜市米屋町27-2)
◆ 来賓: 柴橋正直 岐阜市長、浅野雅樹 岐阜市議会議員、橋爪大 岐阜市議会議員ほか
◆ 主催:岐阜伎芸学院
※ ご取材の際は、岐阜伎芸学院 小野崎またはNPO法人ORGAN 熊田までお問い合わせください。



休眠預金等の活用についてhttps://www.janpia.or.jp/kyumin/
休眠預金等活用法により2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度が運用されています。

休眠預金の流れ(JANPIA ウェブサイトより)

岐阜伎芸学院
岐阜伎芸学院は、日本の伝統文化と芸舞妓の芸術を守り、世界に伝えていくことを目指す学院です。岐阜の「遊宴文化」は、長良川の恵みがもたらす竹・和紙を材料とする提灯・傘・団扇等の伝統的な産業を中心とした“町衆” “旦那衆“に支えられて江戸・明治に勃興し、昭和初期には伊奈波界隈や柳ヶ瀬を中心に500名もの芸舞妓がそれぞれ伎芸にしのぎを削りました。しかし、現在はその担い手も10名ほどに減少しています。現代の若い担い手へ新しい学びのスタイルを提供するために設立するのが岐阜伎芸学院です。


NPO法人ORGANhttps://organ.jp/
岐阜県の長良川流域が育んだ「長良川流域文化」を次世代につなげ、この地域の誇りとなる文化を継承していく活動を展開しています。2011年に法人化し、10年間にわたり観光体験交流イベント「長良川おんぱく」の事務局を担当。2018年に長良川めぐるツアーズ(岐阜県知事登録旅行業第地域-345号)として旅行事業を開始。長良川流域の文化を体感する観光コンテンツの企画運営販売、長良川鵜飼を芸舞妓の舞とともに楽しむ「船遊び」の企画販売を実施。また、小売部門では「長良川デパート」「和傘CASA」にて長良川流域の伝統工芸品をはじめとした職人たちのプロダクトを販売。長良川流域の魅力あふれるコンテンツを発信し続けています。

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