静岡県西伊豆町と株式会社トラストバンク(本社:東京都目黒区、代表取締役:川村 憲一、以下「トラストバンク」)は本日5月18日より、西伊豆町が実施する、新型コロナウイルス感染拡大に伴う町内事業者への経済的支援対策として、全町民を対象に町内の店舗で利用できる地域通貨10,000円分の配布を開始します。本取り組みでは、トラストバンクが開発する自治体向け地域通貨運用プラットフォームサービス「chiica(チーカ)」を活用します。
西伊豆町は4月17日、新型コロナウイルス感染拡大防止対策による町内事業者への営業自粛要請や県境をまたいだ移動自粛要請により観光客が激減したことで、町内の飲食店や宿泊施設などの売り上げが大幅に減少していることを受け、町内取扱店に限定して利用できる地域通貨の流通を通して町内経済の活性化を図るため、全町民に向け西伊豆町の地域通貨「サンセットコイン」10,000円分を配布する「西伊豆町サンセットコイン事業」を発表しました。本日より、全町民を対象に「サンセットコイン」10,000ユーヒ※1の配布を開始すると共に、町民は町内のサンセットコイン取扱店において、サンセットコインを利用することができます。
サンセットコインの受け取り方法については、全町民に10,000ユーヒがチャージされたカードが郵送で届きます。サンセットコインを利用する際は、取扱店において利用者がカードを提示し、店舗側がカードに記載されたQRコードを読み込むことで、決済ができます。支払い時サンセットコインの残高が足りなかった場合は、サンセットコインと現金を併用することも出来ます。
本事業におけるサンセットコインの発行、管理に「chiica」を利用することで、従来の紙のプレミアム商品券による経済対策と比べ、リアルタイムな地域通貨の利用状況の把握やデジタルで入金管理を行うことができるため、自治体職員および取扱店の事務処理が軽減されます。利用者はカードにサンセットコインを繰り返し1,000円単位でチャージすることができ、キャッシュレスで町内の取扱店での利用が可能になり利便性の向上につながります。また、地域通貨を利用できる地域や期間を限定することが可能になり、法定通貨を使用する場合と比べて、通貨の域内循環が期待でき、経済活動の推進など発行元の目的に沿った活用ができます。
西伊豆町とトラストバンクは、今後総務省によるマイナポイント事業との連携など西伊豆町独自の地域通貨である「サンセットコイン」を通じて、事業者の経済的な支援に加えて、町民の健康促進や観光事業の推進などを積極的に展開してまいります。
「『chiica』の仕組みを活用することで、新型コロナウイルス感染拡大防止策による影響を受けている町内事業者へ、直接的に経済効果を届けることができるため、今回のサンセットコイン配布により、町内景気回復が進むことを期待しています。
また、今後もこの仕組みを住民の健康づくりや観光誘客などに活用していきたいと考えています。」
2019年5月にトラストバンクが提供を開始した、自治体向け地域通貨プラットフォームサービス。地域通貨の発行、加盟店登録、売上・払込管理ができ、スマートフォンアプリを利用したQRコードと、スマートフォンが苦手な方でも利用できるカードの2種類タイプがある。地域通貨は利用できる店舗や期間を限定することが可能で、複数種類のポイント発行・管理が可能。地域内での経済循環を促すと共に地域経済の活性化を実現する仕組み。「chiica」専用サイト:https://chiica.jp/
2012年4月設立。2012年9月、ふるさと納税総合サイト『ふるさとチョイス』( https://www.furusato-tax.jp )を開設。同サイトは、約2億の月間PV数(2019年12月)、契約自治体約1,560自治体超(2020年5月)、お礼の品登録数26万点超(2020年5月)を有する国内最大のふるさと納税総合サイトに成長。2013年9月、ふるさと納税の制度を活用したプロジェクト型課題解決支援「ガバメントクラウドファンディング®」をスタート。2014年9月には災害時にふるさと納税の寄付金を被災地に届ける「ふるさとチョイス災害支援」の仕組みを立ち上げ、全国の自治体に無償でプラットフォームを提供。