埼玉県新座市とふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」( https://www.furusato-tax.jp )を企画、運営する株式会社トラストバンク(本社:東京都目黒区、代表取締役:須永珠代、以下「トラストバンク」)は本日12月24日、トラストバンクが提供する、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディング型で寄附を募る仕組み「ガバメントクラウドファンディング®」(以下GCF)において、市内小・中学校の桜の存続と復活を目的としたプロジェクトを開始します。募集期間は2019年12月24日から2020年3月23日、目標寄附金額は220万円です。
本プロジェクトは、市内小・中学校の桜を守り育てていきたいという思いから、初めてガバメントクラウドファンディングを活用して取り組む事業です。
新座市立池田小学校のシンボルツリーは市内でもめずらしい山桜です。山桜は約100年以上も生き続けますが、池田小学校の山桜は樹医からあと数年で枯れてしまうと診断されました。また、市内のそのほかの小学校も、2019年の台風の影響で大木が倒れ、校庭から桜の木がなくなりかけています。
新座市は、池田小学校の山桜をはじめ、市内の小・中学校の老齢期を迎えたソメイヨシノを可能な限り存続させ、昔のように甦らせたいという思いで、この度クラウドファンディングに挑戦します。
寄附金は、挿し木及び植樹作業、池田小学校の山桜の環境整備、各校の植樹場所の整地作業など、桜の存続と環境整備や維持管理に使用します。
なお、目標金額に達しなかった場合、少額でも本プロジェクトへ活用させていただきます。または、すでに挿し木をしている山桜の生育環境の整備に活用させていただきます。
今回、新座市が取り組むGCFは、お礼の品ではなく“使い道”から寄附を募ります。自治体はGCFを通じて、地域課題や課題解決策を広く発信し、共感を得ることで寄附を集めます。一方、寄附者は地域に対する応援の想いで寄附をするため、交流・関係人口増加につながる仕組みとしても注目されています。プロジェクト数も年々増えており、2019年6月の制度改正でGCFへの関心はさらに高まることが予想されます。
「私は教頭時代、池田小学校にある山桜にたくさんの勇気をいただきました。平成5年、異動でここに着任した私は、慣れない職場に戸惑いながら、ため息ばかりついていました。そんな中で励ましてくれたのは、山桜の優美な姿でした。この学校に在籍したのはたった2年間でしたが、山桜の存在だけは忘れたことがありません。
山桜はソメイヨシノのようにあでやかな桜ではありませんが、周囲が緑に染まる頃花開くので、可憐さが際立って見えます。太い幹とごつごつとした根が、何十年もの風雪に耐えてきたことを物語っています。夏には大きく枝を広げ日陰をつくり、そこが子どもたちのオアシスとなるのです。山桜のみならず、桜は学校になくてはならないシンボルツリーです。
これからも子どもたちのオアシスとなる桜を守り続けるために、御協力を賜れれば幸いです。」
2013年9月にトラストバンクが提供したクラウドファンディング型でふるさと納税を募る仕組み。自治体がプロジェクトオーナーとなり、関心や共感を呼ぶプロジェクトを立ち上げることで、広く資金を調達する。寄附者は自らの意思で寄附金の使い道を選ぶことができる。GCFでは、自治体が地域課題に対する具体的な解決策、必要な寄附金と使い道、寄附金を集める期間などを提示する。2019年12月時点で寄附総額60億円を突破し、655以上のプロジェクトが実施された。「2019年度グッドデザイン賞」を受賞。
2012年4月設立。2012年9月、ふるさと納税総合サイト『ふるさとチョイス』を開設。同サイトは、約1億9,500万の月間PV数(2018年12月)、契約自治体約1,500団体超(2019年12月)、お礼の品登録数24万点超(2019年12月)を有する国内最大のふるさと納税総合サイトに成長。2013年9月、「ガバメントクラウドファンディング®」をスタート。2014年9月には災害時にふるさと納税の寄附金を被災地に届ける「ふるさとチョイス災害支援」の仕組みを立ち上げ、全国の自治体に無償でプラットフォームを提供。