沖縄県宜野湾市とふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」( https://www.furusato-tax.jp )を企画、運営する株式会社トラストバンク(本社:東京都目黒区、代表取締役:須永珠代、以下「トラストバンク」)は本日11月1日、トラストバンクが提供する、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディング型で寄附を募る仕組み「ガバメントクラウドファンディング®」(以下「GCF」)において、留学支援により基地跡地でグローバルに活躍する若者の人材育成を目的としたプロジェクトを開始します。募集期間は2019年11月1日~2020年1月31日、目標寄附金額は200万円です。
宜野湾市は、まちの中心に普天間基地(正式名称:普天間飛行場)を抱え、市内の小・中学生は、日々騒音などの基地負担に悩まされています。その一方で、普天間基地の返還を見据え、大きな可能性を秘めた基地跡地というフィールドにおいて活躍できる、世界に目を向けた人材を育成していくことが求められています。
本プロジェクトでは、基地跡地の未来を担う国際的な視野を持った人材を育成する第一歩として、宜野湾市内の中学生に海外留学を経験させる事業を行います。
これまで宜野湾市が実施した留学事業では、本人が希望しているにも関わらず、経済的な理由で留学をあきらめるケースがありました。本プロジェクトで集まった寄附金によって、基地負担に苦しむ市内全ての中学生に、経済的な負担なく平等に国際的な視野を広げるための留学のチャンスを与えることができます。
今回、宜野湾市が取り組むGCFは、お礼の品だけではなく“使い道”から寄附を募ります。自治体はGCFを通じて、地域課題や課題解決策を広く発信し、共感を得ることで寄附を集めます。一方、寄附者は地域に対する応援の想いで寄附をするため、交流・関係人口増加につながる仕組みとしても注目されています。プロジェクト数も年々増えており、2019年6月の制度改正でGCFへの関心はさらに高まることが予想されます。
「宜野湾市の中心に位置する普天間飛行場は、その危険性ゆえに日米両政府において返還合意がなされましたが、合意後20年以上経った今なお返還は実現されておりません。宜野湾市内の小・中学校は、「世界一危険な飛行場」と呼ばれる普天間飛行場の周辺に位置しており、子供たちは騒音や事故の危険性と常に隣り合わせの状況で基地負担に苦しみ、市民は航空機事故の危険性や騒音等の被害を強いられております。
その中で、「基地負担を強いられている子供たちに明るい未来と可能性を与えたい」と始まった、人材育成に係るプロジェクトもこれで3年目になります。シアトルでのホームステイに加え、アメリカの政治の中心であるワシントンD.C.を見学するなど、留学を通して貴重な経験をし、大きく成長した子供たちを見ることができる素晴らしいプロジェクトとなっております。
今年度も海外留学派遣のためガバメントクラウドファンディングによる寄附を募り、普天間基地跡地の未来を担う子供たちに明るい未来と可能性を与えられるよう取り組んで参りますので、宜野湾市の応援団として全国の皆様のお力添えをお願いいたします。」
2013年9月にトラストバンクが提供したクラウドファンディング型でふるさと納税を募る仕組み。自治体がプロジェクトオーナーとなり、関心や共感を呼ぶプロジェクトを立ち上げることで、広く資金を調達する。寄附者は自らの意思で寄附金の使い道を選ぶことができる。GCFでは、自治体が地域課題に対する具体的な解決策、必要な寄附金と使い道、寄附金を集める期間などを提示する。2019年10月時点で寄附総額50億円を突破し、570以上のプロジェクトが実施された。「2019年度グッドデザイン賞」を受賞。