宮崎県小林市とふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」( https://www.furusato-tax.jp )を企画、運営する株式会社トラストバンク(本社:東京都目黒区、代表取締役:須永珠代、以下「トラストバンク」)は本日8月1日から、トラストバンクが提供する、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディング型で寄附を募る仕組み「ガバメントクラウドファンディング」(以下GCF)において、和牛生産現場における生産者の高齢化や担い手不足などの課題解決を目的としたプロジェクトを開始します。募集期間は2019年8月1日11時29分(いい肉)~2019年9月30日(全国和牛ハイスクールサミット開催直前までの61日間)で、目標寄附金額は250万円です。
全国和牛ハイスクールサミットは、和牛生産の未来を担う全国の高校生たちに、地域外の生徒と交流しながら様々な生産技術や生産現場に触れる機会を提供し、高校生同士が互いに学びあい刺激しあうことで、和牛生産に対するモチベーションを高め、将来のキャリアデザインに繋げてもらおうとするものです。和牛生産現場における高齢化や担い手不足といった課題は、日本全国の地域が抱えているものです。特に、農業の中でも畜産を基幹産業とする宮崎県小林市では、畜産業の振興が地域経済に与える影響も大きく、それらの課題解決に地域一体となって積極的に挑んでいます。
いただいた寄附金は、全国和牛ハイスクールサミット開催費用の一部に充てさせていただきます。お礼の品については、小林市内の方でも寄附が可能な「お礼状のみ<10,000円>」から「全国の和牛生産地の皆さんに食べ比べていただきたい」という思いで設定した「お試し宮崎牛」が付いたもの、「和牛を身近に感じてもらいたい」という思いで設定した「子牛の命名権(命名した和牛のトレーサビリティが可能)」が付いたものなどをご用意しました。ぜひ、食べて、感じて、全国の和牛生産現場の後継者となる高校生を応援いただけたら幸いです。(全国和牛ハイスクールサミットは、今回が初の試みになります。)
今回、宮崎県小林市が活用するGCFは、お礼の品ではなく、“寄附金の使い道”から寄附を募ります。自治体はGCFのプロジェクトを通じて、地域課題やその課題に対する解決方法をわかりやすく、多くの人に発信し、共感を得ることで寄附を集めます。一方、寄附者はその地域に対する支援や応援の想いをもって、寄附をするため、交流人口や関係人口増加のきっかけにもなる仕組みとしても注目されています。プロジェクト数も年々増加しており、今年6月に行われたお礼の品に係る法改正により、GCFへの関心は益々高まることが想定されます。
「全国的に生産者の高齢化や後継者不足に悩む畜産業界。宮崎牛の一大産地である小林市も例外ではありません。畜産業界の抱える課題を広く認知していただき、全国に支援の輪が広がることを願って、クラウドファンディングに挑戦します。5年に1度開かれる『全国和牛能力共進会』は、『和牛のオリンピック』とも称され、全国から一流の和牛が集います。2017年の宮城大会では、復興特別枠として『高校の部』が設けられ、参加した生徒たちにとって大変貴重な機会となりました。しかし、5年に1度の大会に参加できるのは限られた高校生のみ。そのような機会を一人でも多くの高校生に提供し、未来の担い手としてモチベーションを高め、自身のキャリアデザインに活かしていただきたいと思います」
2013年9月にトラストバンクが提唱した仕組み。ふるさと納税を活用して、自治体がプロジェクトオーナーとなりクラウドファンディング型で広く資金を調達する。自治体は関心や共感を呼ぶプロジェクトを立ち上げることで多くの資金を調達し、寄附者は自らの意思で寄附金の使い道を選ぶことができる。地域活性化には寄附金の使い道が重要であるとの考えなどから、2017年頃から関心が高まっている。ガバメントクラウドファンディングでは、自治体が地域の課題に対する具体的な解決方法、その解決施策に対して必要な寄附金、寄附金を集める期間などを提示する。
(注)募集期間は、延長の場合がございます。
2012年からふるさと納税事業に着手。ふるさと納税事業における小林市の目的として、①全国の皆さんに小林市を知ってもらうこと、②地域経済の活性化を図ること、③地場産業の振興・発展を促進すること、④市の施策を充実させ市民サービスの向上を図ること、の4本を柱に掲げ事業を展開している。寄附金の主な使い道としては、寄附者からの使途希望の多い子育て支援を中心に、人材育成や後継者育成などの地方創生関連施策、新燃岳噴火災害に苦しむ観光振興策などに活用している。