株式会社トラストバンク(本社:東京都目黒区、代表取締役:須永珠代、以下「トラストバンク」)は本日9月19日、再生可能エネルギーの有効活用およびエネルギーの地産地消を目的に、固定価格買取制度における期間の満了(以下「卒FIT」)に関する、卒FIT電力の保有者(以下「卒FITオーナー」)を対象とした意識調査の結果を発表しました。今回の調査は、2019年9月5日(木)から9月6日(金)の2日間、20代以上の男女1,432名を対象に行いました。
卒FITオーナーに、卒FITが2019年11月から順次開始されることについて、認知の有無を聞いたところ、9割が知っていると回答。卒FITオーナーにとって、住宅用太陽光発電設備を設置した家庭で発電し、自家消費された残りの電力(余剰電力)を、国が定めた固定価格で電力会社が買い取る制度(FIT)への関心が伺える結果となった。
卒FITオーナーに、余剰電力の買取価格が1kWhあたりいくら程度なら、売電よりも寄附するかを聞いたところ、10円でも寄附と回答した層が7.8%、11円以上でも寄附を選択した層が8.2%と、9月19日時点で買取価格の最高水準であっても寄附を選択する層が15%以上いることがわかった。なお、7円以上では、27.1%、5円以上で39.2%という結果だった。一方、約5割(50.6%)が「寄附はしない」と回答した。
同様の質問において、無償寄附に関心があった層の結果をみたところ、10円以上の買取価格の場合で31.9%、7円以上で56.7%、5円以上で77.8%が寄附を選択した。
地域を問わず無償での寄附に関心を示した層が40.2%に対し、ゆかりのある地域への寄附に対する関心は5ポイント増える結果となった。無償での寄附という社会貢献に関心のある層は、地域貢献への一定の関心もあることが見て取れた。
昨今ふるさと納税の普及とともに、地域からの返礼品に関心が高まる中、電力分野においてもその傾向が強いことがわかった。
Q あなたはご自宅の屋根などに太陽光発電の設備を設置して、電力会社への売電をしていますか?(注)
Q 住宅用太陽光発電設備を設置した家庭において、発電し自家消費された上での残りの電力(余剰電力)分を、国が定めた固定価格で電力会社が買い取る制度(FIT)の期間(10年間)が2019年11月から順次満了すること(卒FIT)をご存知でしょうか?(n=1396)
Q 卒FIT後、自家消費をおこなった上で残りの電力(余剰電力)を無償で寄付することに関心はありますか?
Q 余剰電力の買取価格が1kWhあたりいくら程度なら、売電よりも寄付をしてもいいと思いますか?
Q 余剰電力を売らずに、ゆかりのある地域(自治体)に寄付することに関心はありますか?
Q 余剰電力をゆかりのある地域(自治体)に寄付することで、その地域の特産品や地域で利用できる感謝券がお返しに(返礼品として)もらえるサービスに関心はありますか?
(注)卒FIT電力の対象となる電力保有者の割合については、スクリーニングの集計をもとにした調査結果です。調査期間は8月28日~8月29日、サンプル数は19,819です。